ブッダの旦那 〜HIPHOPの美しきシーン〜

HIPHOPのカルチャーや音源、バトル等について

心揺れる名曲 LIFE/志人

LIFE/志人

 

https://youtu.be/nChSP-Kq2-U


良くこんな会話がないだろうか?
『好きなアーティストとかいるの?』
もしそれがヒップホップの
ヘッズとの会話なら
必ずといって良いほど
私は彼の名前を答えます。


志人はヒップホップ界でもとにかく
他に類をみない唯一無二の存在。
ラッパー、ポエトリーリーディング、詩人
どの表現が正しいのか、またそれら
全ての融合体なのか。
私自身も表現出来ないほどの深すぎる
魅力に魅了されつづけています。


おそらくこれから彼の楽曲をいくつも
紹介していくことになるだろう。


今回のLIFEは家族への思いや
想い出を彼らしい独特の語彙力と
要所要所に組み込まれたライミング
優しくゆったりビートにのせた
フローで表現される楽曲。


印象深いラインに


『なあ坊やよ。なぞなぞを出そう。
空の青いのは海の青さよ。
じゃどうだろう、赤く染まった
太陽光は何を映すだろう。』


このラインの前や後を追っても
『なぞなぞ』の答えは明確なそれが
見当たらない。


リスナーそれぞれに導き出してほしい。
そのような意図が感じられる。


私の導き出す答えは『ほっぺた』


解答でなく回答を導き出す問題提示。
まるで一冊の本を読む感覚にすらさせられる。
志人の芸術に対して皆は何を思うのか。

心揺れる名曲 小名浜/鬼

小名浜/鬼

 

https://youtu.be/WK0csNSX_qA


鬼の代表曲といえば2008年に
リリースされた[小名浜
この曲は間違いなくクラシック曲であり、
ヘッズの方なら知らないものはいない
くらいの名曲です。


ラッパー鬼は福島レペゼンで
いわゆる貧困層、味わった体験は
まさに絵に描いたような
世間のヒップホップへのイメージのそれと
近い。いや、それ以上といえば
分かりやすいかもしれません。


いくつかのラインを紹介。


ヤクザの倅か母子家庭
親父がいたのも七つの歳まで


中学卒業も更生院
数年後には準構成員


旅打ちはまるで小名浜のカモメ
行ったり来たりが歩幅なのかもね


寂しさの中で寂しさが美しいと知る


乾かぬ鬼の赤い目に愛が見えませんか。


貧困、友人の死、ドラッグ、逮捕等、
私達の生活とは正に無縁の体験
をしてきた鬼。


それらを表現しているとは
おもえないほど文学的なリリックで
リリシストで冷たいなかに
どこか優しさが感じられ
この曲をきくとなぜか
優しい気持ちになれる。
(対極な表現の楽曲な筈なのに)


福島の現場で叩き上げられた
スキルとどこか詩的にも感じられる
彼独特のワードセンス。


様々な事を経験した故郷への愛は
美しきものへと美化されるのかもね。

 

心揺れる名曲 my life/ZORN

my life/ZORN

 

https://youtu.be/SfEd0PA_rYI


この楽曲は数年前、ZORN氏の
別楽曲に引き込まれ出会った作品です。
※別楽曲も後日紹介予定。


ラッパーZORNは筆者が
長年追いつづける大好きなHIPHOPアーティストの1人。
アルバムが発売される度に即買いし
何度もリピートを繰り返し、
その人生に深く共感し憧れであり、
何より家族を愛している姿が
1人の人としてかっこいい存在です。


さて、ZORN氏の名曲 my lifeですが
彼自身がアンダーグラウンド
様々な困難や葛藤、どん底
経験しながらも死にものぐるいで
掴んだ平凡(幸せ)を
絶妙なライミングスキルと
ゆったりとビートに乗せたフロー、
パンチラインの応酬で表現するこの楽曲。


いくつかのラインを紹介。


昼休憩は嫁の弁当 俺より朝早くありがとう


娘達の声おかえり 暖かいごはんまたおかわり


金ピカのチェーンなんか持ってない
高級車にだって乗ってない
けどそこに誇り持ってたい。


60Wの栄光さ 全然金なくても
成功者


今週日曜どこへ行こう?その日の為6日を生きよう


洗濯物干すのもHIP HOP

 


これらのパンチラインからもわかるように
月から土まで毎日仕事に精を出し、
帰宅すれば愛妻と愛娘が居る。
そんな何気無い平凡(幸せ)に感謝と愛を
表現する。
世間が抱くラッパーへのイメージとは
良い意味で対極にある表現での楽曲。


何気無い毎日へ感謝と愛をもてる人は
実は1番かっこいい男の条件なのかも。
と思わせれ、心揺れる名曲。

ご挨拶

こんにちは。
ブッダの旦那と申します。
ご閲覧頂きありがとうございます!
本ブログでは私が平凡な人生の中で心揺れる瞬間。
皆様にも共感、共有して頂ければと思い
書き綴ります。
題材はジャパニーズヒップホップについてをメインに

箸休め的に大好きな国内外のサッカー、日本の
プロ野球のシーンを描く予定です。